ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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オフィスパラレル第4話目です。
前回のお話から数日後の出来事。






PM8:30

香は人気も疎らな薄暗いオフィスの廊下を足早に進む。
こんな時間に社内にいるのは、残業の為ではない。
うっかり忘れてしまった携帯電話を取りに戻ったのだ。

「あれ?」

所属部署のデスクの一角、半端に点いた蛍光灯の光に気付いた香は、首を傾げ歩みを緩めた。
そっと様子を窺った香は、デスクに向かう人影を見てはっと小さく息を飲んだ。
そこには、なにやら難しい表情でパソコンの画面を見つめるリョウがいたのだ。
正面から照らす液晶の青白い光が、端正な横顔を照らして。

仕事中ですよ

その姿に、香の心拍数が僅かに上がった。
心臓がとくとくと音を立てて、まるで片思いの人を遠くから見つめているような、そんな心境。
そんな気持ちにさせられたのには、実は原因がある。

あの飲み会の翌日、香はとんだ災難に見舞われた。
それは、女子社員からの質問攻め。
女子社員から絶大な人気を誇るリョウを、あの夜独り占めにしていた香。
そもそもリョウの方から座ったのだ、香にしてみれば独り占めにしている意識など微塵もなかったのだが。
周りの人間(特にリョウのファン)からすれば、そういう目で見られても仕方のない事で。
『いつから親しくなった?』『どういう関係?』仕舞いには、『付き合っているのか?』
そんな事まで問い質される羽目になったのだ。

別にリョウとは親しいわけでもないし、ましてや恋人でもないのだから、香は全力で彼女達の誤解を解いたのだが…。
そういうニュアンスの質問をされると、今までなかった感情が自然と心に植わってしまうもの。
この災難以来、香は少しずつリョウを意識するようになってしまったのだ。

いや、意識するきっかけとなったのは、この出来事だけではない事を、香は分かっていた。
あの夜、他愛のない話をしただけの、ほんの数時間。
初めは楽しかっただけの気持ちに、次第にふわふわとした感情が混ざり始めて。
それはアルコールのせいだと思ったりもしたが、リョウの優しい声と眼差しが、そうではない事を気付かせた。

リョウと別れる間際、香は一瞬だけ、どうしようもなく寂しくなった。
もう少しだけこの時間が続けばいいと、別れるのが惜しいと、そう思ってしまった。

香はその時の自分の感情に、ただただ驚くばかり。
自分はルックス重視の人間でもないし、今までリョウに特別な想いなど抱いていなかったはずなのに。
リョウの姿を思い出す度、胸の奥がきゅと締め付けられる。
たった数時間一緒にいただけで、こんな気持ちになるなんて。

『私って、案外ミーハーだったのかな…』

自分の心境の変化に戸惑いながらも、香の脳裏に浮かぶのは、あの夜のリョウの笑顔だった。



**********

今回は香ちゃん目線の内容でした。
リョウちゃんはルックスがいいので、数時間一緒にいれば惚れる…とまではいかなくてもドキドキぐらいはすると思うんですよね。
私なら速攻で惚れますけどね…というか既に惚れてる^^;
むふふ、香ちゃんも恋愛モードに突入です!
次回は夜のオフィスでの二人のやり取りです。…といってもエロスではないですよ^^

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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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