ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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ちょっとフライング気味ですが…お誕生日おめでとうリョウちゃん!!
ということで、お話ひとつUPです。
思いっきり短い小話、しかも誕生日とは全く関係ない内容という残念な感じですが、せっかくのイベントごとだったので何かUPしたかったんです^^;
一線越えて間もない頃の設定、リョウちゃんの独白です。






<愛してる>



すまん


すまん。
頬を薄く染めたまま疲れ果てて眠る姿に、胸の中で小さく詫びると、苦い煙を吸い込んだ。

また今夜も、加減もせずに香を抱いた。
もう無理だと、か細い声をあげているのに。
強い快感に痺れ続けるやわらかい身体を、開いて、抉って、揺さ振り続けて。
うねる意識が白く濁るまで、香を離さなかった。

ろくな男じゃない。
香はきっとそう思っているだろう。
長い間、素知らぬふりして、淡い心をかわし続けていた。卑怯者だった。
それが、本音を晒して、身体を繋げた途端、堰を切ったように激しい愛し方を押し付けるなんて。
どう考えたって、普通じゃない。
しかも香は全てが初めてで、何も知らないのだから。
戸惑うばかりで、優しさを感じる余裕などないだろう。

悪い、とは思ってるんだ。
だが、勝手な振る舞いを正当化しようとする気持ちも、身体の中に転がっている。
仕方のないことなんだ、と。

こんなに一人の人間に囚われて、のめり込むのは初めてで、戸惑っているのが素直な気持ちだ。
正常を保っていたはずの心は、ぬくもりを感じた途端溶け出して、知らぬ間に無意識の狭間で揺れ動いている。
自分を見失って、理性をコントロールできなくなるなんて。
こんな厄介な感情なんか、俺は今まで知らなかった。


短くなったタバコを灰皿に押し付けて、傍らに目を向ける。
薄闇の中、俺を見つめ続けていた、潤む目。
今は瞼を閉じて、長い睫が影を落としている。

ふいに、甘えるようにやわい身体が寄り添った。

細い肩、緩く握られた白い手、生温い吐息。
その存在に、言い表せない想いが、波のように押し寄せる。

「香」

自然と漏れた名。
その後に続けようとした声を、臆病な心が押し留めた。

緊張したように、一瞬挙動を止めて、静かに息を吐き出す。

香は深い眠りの中。恐らく朝までは起きないだろう。
俺の声など聞こえるはずもないのだから、何も考えずに、素直に言えばいいものを。
しかし、俺にとってその一言を紡ぐのは、相当な勇気がいることで。
とどのつまり、照れ臭くて仕方がないんだ。

だから、声にはせずに、唇でその言葉をかたどった。

その時、微かに開いていた香の唇が、そっと笑みを描いて。
まるで、絵空事の告白を見ていたかのような反応を見せたから、俺は慌てて枕に突っ伏した。

やばい、やばい。
嫌な汗がどっと吹き出す。
言い表すならば、いたずらが見つかった子供のような心境だ。

どくん、どくん、と大きくなる心音が耳に響いて、情けなさに恥ずかしくなる。

ここのところ、日常の何気ない場面でさえ、心を乱されることが多いのに。
眠っているときまで、俺を振り回すなんて、まったく怖い女だ。
こんな有様じゃ、とてもじゃないが面と向かってなんて言えそうもないな。
枕に顔を埋めたまま苦笑すると、香へと向き直った。

さっきまで微笑をたたえていた唇は、元に戻っている。
あどけなさの残る寝顔に、心がほどけて眠気が襲ってきた。

重い瞼が降りる前に、丸い頬にキスをして。
愛おしい身体を抱き寄せると、淡い考えに耽る。

本当に短い。ずっと言えずにいる一言。
複雑に重なった想いを、まっすぐに伝えられる言葉を。
いつかちゃんと言えたとき、お前はどんな顔をする?

照れたように笑うだろうか。
らしくないと、目を丸くするだろうか。
それとも、嬉しさに涙を流すのだろうか。

くすぐったくなるような、幸福な悩みに口元を緩ませながら、まどろみの中に心を浸した。





<あとがき>
久しぶりに書きました、ヘタレリョウちゃん^^
お誕生日なのに、カッコよくなくてごめんねリョウちゃん…。
リョウちゃんって、爆睡してる香ちゃんにすらちゃんと想いを口にできないんじゃないかなぁ…なんて思います。恥ずかしくて!
原作でも『愛するもの』とか『あ し方』って言い方で、ちゃんと言ってませんしね^^;
やることはしっかりやってるくせに、こういうところで躊躇うリョウちゃんは、ヘタレだけど愛おしいvv
複雑な思いを一言で表してくれるこの言葉、口下手なリョウちゃんにはとっても便利?な言葉だと思うんだけどなぁ。
やっぱり簡単には言えないんだろうなぁ。

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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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