ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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<注意>
このお話はR18です。
18歳未満の方及び原作以上の男女の関係が苦手な方は、閲覧をお控えください。
上記をご覧の上での苦情等は受け付けておりませんので…。


クリスマス話第二弾『きらめき』の続編です。でもクリスマスは全く関係ありません^^
イラストも2枚描いてみました。2枚とも結構エロスなので、背後にご注意ください。
あまり露骨な表現はありませんが、いたしてますので一応R指定です。
クリスマス話第一弾『sweet revenge』のリョウちゃんバージョンのような感じです。
甘いんだか暗いんだかふざけてるのか、もう突っ込みどころ満載^^;








<声>



熱の引かない身体を這い回る、荒れた手の執拗さに、抗い続けるのもいい加減疲れて。
拒む事を一切放棄したのは、三度ほど意識を飛ばした頃だった。

重い瞼をやっとの思いで持ち上げベッドボードの時計を見るが、視界が霞んでよく見えない。
身体も、心も、その内側の奥までも、甘ったるい靄がかかっているみたいだ。
数回瞬きして曇りを拭うと、現時刻を確認する。
AM5:38。このデータが脳内に送信された途端、香の疲弊は増大した。
もうすぐ夜明けという事は、あれから一日以上リョウと抱き合っている事になる。
その事実に、香はぐらりと眩暈した。


クリスマスイブが終わる一時間程前、プレゼントを用意していなかった香にリョウはとんでもないものを要求した。
依頼が片付いてからの、香の三日間を全て欲しい。
それが、リョウの望んだプレゼントだった。
いつもなら断固拒否していたところだが、なにせ自分はプレゼントを用意していなかっただけに、ばっさり切り捨てる事が出来ず。
それに、思いがけないリョウからのプレゼントに気持ちが高ぶり、冷静な判断が出来なかった。

依頼を片付けてアパートに戻った二人は、一日の疲れと汚れを落とすべくバスルームへと直行した。
正確には、リョウが嫌がる香を強引に引き摺り込んだのだが。
お互い裸で温まったとなれば、リョウの意識は当然香の身体に向くわけで。
熱気が篭るバスルームに、甘い声が響いたのは言うまでもない。
蒸気とリョウの熱さ、両方にあてられのぼせた香を抱きかかえ、リョウはすぐさま自室へ向かう。
それからというもの、窓の外が夜の蒼から朝の白さに変化するまで、リョウは片時も香を離なかった。

永遠に続きそうな濃密な時間が途切れるきっかけとなったのは、リョウの腹の虫だった。
当時のリョウは食欲よりも性欲の方がはるかに勝っていたと思われるが、それでも生きる為に不可欠な欲が音となり、大きな体に催促した。
2人は少し遅めの朝食を摂る。
リョウはいつものように豪快に。香はなんとか咀嚼しながら。

香が食器を片付けた直後、リョウは再び自室へと拉致した。
必死の抵抗もなんのそのとかわし、楽しげに笑って。
あれから香は、必要最低限の行動以外は許されていない。
リョウの望んだとおり、全ての時間を捧げているのだ。


赤いLEDの文字から男へと視線を移動させる。
リョウは紫煙を燻らしながら一息ついているところだ。
まだ余裕のあるその態度に、香は再び眩暈を覚えた。

この男の体力も精力も尋常ではない事は承知しているが、今改めてその事を痛感していた。
あまりに凄過ぎて、恐ろしくなる。
頼もしくて素敵だわ、なんて暢気に賞賛出来るような次元ではないのだ。
香は深々と息を吐いた。

気だるい視線に気付いたリョウはタバコを灰皿へ揉み消すと、うつ伏せに横たわる身体に平行に並ぶ。
「気分はいかが、香チャン」
「そんなの、わかんない」
力ない声を漏らすと、香はゆっくり瞼を下ろす。

全ての機能が正常に稼動しないから、今何を感じているのかなんて、よく分からない。
リョウの声もなんだかぼんやり聞こえるし、身体中が石のように重くて。
「こういう時は、最高って言えよな」
喉の奥で笑いながらふざけた事を言うリョウにかちんときて、香は最低だと小さく反撃してやった。
が、その姿勢が裏目に出る。

「んじゃ、最高って言ってもらえるまで、リョウちゃん頑張っちゃおっと」
まずい、と香は防御しようとしたが時既に遅く、リョウの手は脆い身体を侵略し始めた。
触れられた途端、霞んでいた感覚が鮮明になる。
疲れているはずの身体は、意思とは無関係にその動きに集中して。
薄い肩にキスされる度、限界だと思っていた身体が蘇生し始める。
肌を滑る手は目的を持って蠢くから、堪らず吐息が零れた。

またこのまま流されてしまうのかと思った矢先、身体がふわりと浮いたような気がして、香は現実に引き戻された。
閉じかけていた目を開くと、いつの間にかリョウの上に跨る体勢になっている事に気付く。そして、自分の下で笑う男にも。

「動いて」
「…え?」
「今度は、お前が気持ちよくして」

突然の要望に、香は大いに戸惑う。
この体勢での交わりは、何度回数を重ねても苦手だ。
快楽に歪む顔も、揺れる身体も、リョウの眼前に晒す事になるのだから。
恥ずかしさに俯けば、そこには鋭い視線で貫こうとするリョウとぶつかり。
自分を見られまいと腕で遮ろうとすれば、バランスを崩しそうになるから結局それも出来なくて。
逃げる事は決して敵わず、ひたすらに求める姿を一心に見つめられるのが、耐えられない。

でも、最後にはリョウを受け入れてしまう。
日頃絶対に見せる事のない、甘えるような、絡み付くような瞳孔を許してしまうのだ。
今も、自分を見上げる淡い眼差しに、陥落しそうになっている。

「香」

まるで愛撫するような濡れた声に促され、香はゆっくりと腰を浮かせると、硬い熱を中心へと触れさせた。
焦らすような速度で腰を沈めると、痺れを切らせたリョウが繋がりかけた部分を擽った。
「んあっ」
ぴりぴりとした刺激が身体中を巡り、脱力した香は一気に熱を飲み込んだ。
ふやけた吐息を落とし、いたずらしたリョウを見やれば、早くしろと黒い瞳が強請る。
香はすうと息を飲むと、ゆっくりと身体を揺らし始めた。
おちてゆく

眉根をきゅと寄せて、切なく喘ぐ香。
この角度から見る香が、堪らなく好きだ。
律動に合わせて妖しく変わる様に、惹きつけられる。
桃色に染まる肌も、切れ切れに零れ落ちる声も、悦楽に従順になる蕩けた瞳も。
ふわりと揺れる髪の一本一本までもを、この目に焼き付けて。

内部の収縮が強くなり、腹に置かれた爪先が皮膚を引っ掻く。
一際強く締め付けると、甲高い嬌声を上げて、ふるりと震える身体は倒れ込んだ。
は、は、と湿った息が胸板を掠める心地よさにリョウは微笑み、香を抱きしめる。
「も…だめ、死んじゃいそ…」
香にしては大胆で、少し物騒な言葉に、リョウはくくっと笑った。

死なせるつもりは微塵もないが、このまま2人繋がって最期を迎えられたらどんなに幸せだろうと、身勝手で馬鹿げた空想が頭を過ぎる。
そんな瞬間は起こりえないと、分かりきってはいるが。
もしその時、心も身体も、一片の情さえも残さず、連れて行く事が可能ならば。
真面目にそう思ったところで、我に返った。
こんな悲壮な想いに沈むなんて、少し疲れているのかもしれない。
どうかしている。そう一蹴して、香へと意識を向けた。



まだ少し息を乱し、絶頂の余韻に浸る背中に手を伸ばすと、そこは汗でひんやりとしていた。
「…ね、前から、聞きたかったんだけど…どうして」
「ん?」
「…なかなか、イってくれないの?」
「…は?」
突拍子もない問いを理解するのに、数秒経過する。
ようやくそれを噛み砕くと、リョウは盛大に噴出した。
「な、なんだぁ。突然お前」
「ちょ、ちょっと。そんなに笑う事ないでしょ!真面目に聞いてるのよ!」
ケラケラ笑うリョウを、艶っぽい目で睨む香は真剣そのものだ。

リョウと香とでは、天と地程の経験差がある。
だからリョウが常に優位なのは、香にも容易く理解できる。
だが、それにしても、情事においてのこの歴然たる差は異常だと思うのだ。
もちろん香はリョウしか知らないのだから、他人と比べようもないのだが。
自分はもう何度登りつめただろう。正確な回数は把握出来ない。
とにかくもう一度飛ばされたら、足腰が立たなくなるのは確実な程危うい状態だ。
それに比べてリョウは、恐らく片手で足りる程しか達していない。
萎えている時間の方が圧倒的に短いのだ。
このままでは約束の時間まで、香の身体は間違いなく耐えられない。
死んでしまうかも。そんな事を一瞬本気で考えてしまった。
だから、その不可解な身体の本質を知りたかったのだ。

ぷうと頬を膨らませる香を笑って宥めると、リョウは仕方がないと回答する。
「イかないんじゃなくて、そうならないように我慢してんの」
「は?…ど、どうして?」
「そりゃ、香チャンの中に少しでも長く入っていたいからに決まってんだろ?」
「…」
「それにだ。こんな楽しくて気持ちいい事、そうあっさり終わらせてたまるかってんだ」
香は、そうのたまうリョウをじっと見つめ、今の会話を整理する。
「じゃぁ…」
「ま、その気になれば香チャンのイイ声だけで、簡単にイけるって事だ」

次の瞬間、爽やかに言ってのけたリョウに掴みかかると、香はあらん限りの力を込めて怒鳴った。
「じゃあイって!今すぐ!!」
「??な、なんで?」
突然の豹変振りに訝しむリョウを置き去りにして、物凄い剣幕で香は続ける。
「なんでもへったくれもない!簡単にイけるんだったら今すぐそうして!じゃないと、こっちの身が持たないのよ!」
肩をかくかくと揺さ振られながら、リョウはなるほどと納得して、速攻で判決を下す。
「やなこった」
「なっ、なんでよ」
「さっきも言ったろ、俺は出来ればずーっと香チャンと繋がっていたいの。だからイヤだ」
「こっ…このっ!」

素っ裸で、しかもリョウの上に跨った体勢のままで、日常のやり取りをしようとする香は、面白いやら可愛いやらで。
暫くその姿を楽しんでいたリョウだったが、ある事が頭にひらめき、振り下ろされた細腕をがし、と掴んだ。
「じゃ、俺の言う事一つ聞けよ。そしたらお前の言うとおりにするから」
すこぶる意地悪な笑顔に香は、またか、と構える。
あの時、自分の三日間が欲しいと、そう言った時と同じ顔付きだから、香は思いきり警戒した。
「な…なによ」
どんな無理難題を突きつけられるのか、恐る恐る尋ねる。

「俺の事、愛してる?」
「…へっ?」

一瞬何を言われたのか分からずに、香は目を瞬かせる。
確か今、この男が口にしないようなありえない事を問われたような。
暫し唖然としている香の意識を呼び戻すかのように、リョウは再度問うた。
今度は確かに届いたその声に、香は音を立てて赤くなる。
「ななな、なによ突然?!」
「別にそんなに驚く事ないだろ?気持ちの確認だよ、確認」
「そ、そんな事今更」
「聞かなくても分かるだろ?なんて逃げは許さん」

先回りされて道を塞がれ、言葉が途切れた。
ちらりとリョウを見ると、思いがけず優しい目で見据えられ、香はどきんと鼓動を高鳴らせた。
どうやらふざけているわけでも、からかっているわけでもないようだ。
本気で求めている気配が、触れ合う身体から伝わる。

香はきゅ、と唇を結ぶと、こくんと小さく頷いた。
「ブブー。それじゃダメだ。もっとちゃんと答えてくれんと、お前の言う事は聞いてやらん」
あっさり言い渡された不合格に、香はまたしても怒りそうになる。
が、徐に大きな手が火照る頬を包んでいとおしげに撫ぜるものだから、怒りは瞬く間に消え失せる。
そして追い討ちをかけるように、切なく笑ってみせるから、香はいたたまれなくなった。


互いの想いを信じる事を迷わない。でも、時々不安になる。怖くなるから。
愛おしい人の確かな声で、その言葉を聞きたい。

その願いが2人に共通している事を、知っている。
不器用さが邪魔をして簡単にはいかないけれど、心の声が問うのであれば、それに応えられるのは世界でただ一人だけだから。
その想いを叶えるのは、使命だと、そう思う。


リョウは身体を起こし、香を膝に抱き直すと、もう一度頬に触れる。
そっと耳裏へ滑らせて、色付いた肌を親指の腹で撫ぜると、香の瞳が微かに揺らいだ。

優し過ぎるその仕草に、心が震えて泣きそうになる。
もうすぐ声まで震えて、上手に伝えられなくなりそうで。
そうなってしまう前に、リョウが待ち侘びる言葉をそっと口にした。

「サンキュ」

項へ回した手に力を込めると、そのまま肩口に引き寄せ、そう囁いた。



確認なんて必要ない。香の想いなど、分かりきっているのに。
それでもやはり、明確に伝えられると嬉しくて、安堵するから不思議だ。
心に溜まる灰色の迷いも、消え去ってなくなる。
心も体も、全て暖かいもので包まれて、満たされた。


自分だけ幸せに揺れるのも、なんだか不公平だろう。
香を同じ気持ちにさせられるのは、自分しかいなくて。

リョウは少しだけ心を整えて、香と同じ言葉を返した。より、強い気持ちを込めて。
抱きしめる身体が揺れて、すぐにじわりと熱くなる。
そして涙ぐんだ笑い声が漏れた後、ありがとうと小さく零した。



「じゃ、俺のお願い聞いてもらった事だし」
リョウは美しい曲線を掴むと、膝を立たせて香の顔を覗き込む。
「イくとしますか。香チャンと一緒に」
さっき見せた切なさを落として無邪気に微笑むリョウに、香も笑って応えた。

重くてだるかった身体が嘘のように軽く感じるのは、なぜだろう。
頭の片隅でふと疑問に思う香だったが、そんな事より今は、無性にリョウに触れたくて。キスしたくて。

リョウを少しだけ見下ろす体勢の香は、ゆっくりと顔を傾けて唇を重ねた。
香からのキスは稀で、いつも若干の驚きが伴うが、やはり嬉しさは大きい。
口元を緩ませたまま数回啄ばむと、次第に深いキスへと変わる。
粘膜を触れ合わせて、内側を擽るようになぞって。
舌を絡ませ合う口付けになる頃には、余計な愛撫は省かれ身体ごと繋がっていた。

「あっ、は…ああっ」
唇を開放すると、高い嬌声が部屋中に響いて、リョウの心を焦らして煽る。
高い場所へと追い詰めるような乱暴な突き上げに、香は我を忘れてリョウを求めた。
愛おしくて、切なくて、傷だらけの背中を掻き抱くと、同じタイミングで激しく揺さ振られる。

淫らに堕ちる身体を閉じ込め、壊れる程の強さで下から抉ると、悲鳴のような声がリョウの脳髄を刺激した。
高みへと辿り着く寸前で、再び紅い唇に噛み付く。
不規則に喘ぐ呼吸を止めるように、深く、深く。
あいして もとめて

あまりに執拗で繊細な口付けに、頭の芯が滲む。
解き放たれる予感に、くらくらして気を失いそうだ。涙が零れる。

混じり合う荒い息も、咽返りそうな匂いも、身体の熱さも。
何もかも遠のいていくような錯覚に、2人は溶け合う。

閉じた瞼の向こうに広がる暗闇に、小さな光が見えた。
その輝きに触れた刹那、2人は意識を手放した。




<あとがき>
久しぶりに書いたRモノでしたが、やっぱり難しいですエロスは^^;
見事な迷走っぷりを晒してますね…でもせっかく書いたのでUP。
非常に分かりづらいのですが、じゃれ合いながらも心は本気!そんなえっちを書きたかったんですよ。
「愛してる」って囁き合いながらの幸せなえっちを書きたかったんですよ。
…なのに、見事玉砕。精進あるのみですな…。
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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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