ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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<注意>
このお話はR18です。
18歳未満の方および原作以上の男女の関係が苦手な方は、閲覧をお控えください。
上記をご覧になった上での苦情等は、一切受け付けておりませんので…。


cage2話目です。
露骨な表現はないのですが、それっぽい雰囲気なので一応R指定です。



<cage(2)>



体の奥でジリジリと燃える塊が熱くて、いてもたってもいられない。
もがき、叫び、傷付け、己の存在をあらゆる方法でリョウの身体に刻み付けた。
どれだけ力を尽くしたとしても、リョウにとっては可愛らしいものでしかないのかも知れない。
それでも、構わなかった。
どう捉えられようと、リョウにとって自分は必要不可欠なものなのだと浸透させたかった。



互いの身体から流れ出た雫が身体中を汚し、シーツを濡らしても、二人離れず繋がったままだ。
どちらかが離れようとすれば、とちらかがそうさせまいと繋ぎ止める。

そんなやり取りを、もう何度繰り返しただろう。

香は霞む脳内でぼんやり思うが、何かを考える事自体が億劫になってしまい思考を遮断した。
今感じるのは、心地よくて重い疲労感。
室内を満たす咽返るような匂いと空気。
熱の引かない身体を囲うように抱くリョウの温度。

ふと窓を見やると、青いカーテンが朝の光を映し淡い色に変色していた。

「…もう、朝?」
「…みたいだな」

リョウは柔らかい髪に唇を落とし、掠れた声でおはようと漏らした。
香はその声を聞くなり、くすりと笑う。
二人してあられもない格好で、縺れ合うように重なっているのだ。
こんな状況で真面目に朝の挨拶をされるのは、なんだかおかしくて笑えてきた。
香は厚い胸に擦り寄ると、おはようの変わりに軽くキスをした。

昨晩から今まで、眠らずにずっと交わり合っている。
互いの本能を邪魔する余計なものを一切排除し、ただひたすら求め合い、没頭していた。

いつもの自分を見失うほど壊れてしまったのは、これが初めてだと香は思う。
そうさせたのは、目を背けたくなるほどの強い嫉妬と、育ち過ぎたリョウへの想い。
この男の心も身体も、存在自体を全て占領したくて仕方がなかった。
冷静さを失った精神は、肉体と伴い暴走する。
駆け出した感情を止める術は見つからず、今こうして重なっている時も、心は僅かに乱れていた。


「大丈夫か…」
「…ん?」
「夕べからず~っと…だろ?」

くったりとまどろんでいる香とは対照的なリョウの声に、大丈夫じゃない、と力なく答えた。
心だけではなく、身体も未だ落ち着こうとしない。
沈むように重く感じるのに神経は過敏で、背に回されている太い腕にさえ反応してしまいそうだった。

もう一度、大丈夫じゃない、と漏らす。
「すごく疲れてるのに…でもまだずっと、こうしていたい…」
胸に顔を埋めたまま、香はぽつりと呟いた。
休息を求める身体と、リョウを求め続ける心。
二つの相反する自分を上手に処理出来ずに、息苦しさを覚えた。


「…うわ、こりゃすごいわ」
色彩を取り戻し始めた白い室内で、リョウは自分の腕を見ている。
リョウの声に、香はゆっくりと身体を起こしリョウの視線の先を辿り、目を丸くした。
リョウの腕には細く赤い幾筋もの線がある。
黒ずんでいるものもあれば、薄っすら血が滲んでいるものもある。
よく見渡してみれば、その傷は腕だけではなく身体の至る箇所に点在していた。
特に酷いのは背中だ。
古傷の中にあるその線は、抉れた種類のものが多い。

「リョウ、これ…」
「ん?これは香チャンが俺を思いっきり愛してくれた証拠」
ぼんやりする思考でその言葉を飲み込むのに数秒掛かったが、この痛々しい傷を付けたのが自分である事に気付いた香は、驚くと共に謝罪の念を抱いた。
我を忘れ無我夢中だったとはいえ、とんでもない事をしてしまったと、乱れていた心は急速に冷えていった。

「ご、ごめんリョウ…私…」
「アホ、謝ったりすんな」
「でも…痛いでしょ?」
「こんなもん痛いわけないだろ。てか、もっと付けてくれても構わないし」
「?」
「鈍いヤツだな…。嬉しいって言ってんだよ」
痛い思いをしているはずのリョウの嬉しそうな態度に疑問を感じている香をよそに、リョウはふくよかな胸の上に唇を寄せると、少し強めに吸い上げ離れた。
紅い痕
「こうされるの、イヤか?」
柔かい眼差しで問われた香は、それを否定し寧ろ嬉しいと躊躇いがちに答えた。
身体中に散りばめられた痕は、所有の証だ。
感情などの目には見えない曖昧なものとは違う、物質的にリョウの想いを感じ取れる愛おしい印。
何度それを刻まれたところで、嫌悪感など抱くはずもない。

「俺もお前と一緒って事だ。だから謝るな」
リョウは、ゆるゆると赤い線を辿る白い手を引き寄せ香を抱き締めた。
「お前を感じられるものなら、何だって構わない」
肩口に顔を埋め小さく漏らすと、リョウは再び香の身体に身を沈めた。

心を惑わせる想いでも、激情でも、狂気でも、それが香の中で生まれたものなら、無条件に受け入れる。
紅い血で甘く強く縛り付けて、自由を奪ってくれても構わないとさえ思う。

昨晩から延々と続けられている為、揺れる度に零れる声は痛いほど掠れ、限界を既に超えている事を教えていた。
それでも、どうしても離れる事を拒む何かが二人の中に存在していた。
それはまるで、見えない鎖で互いの身体を雁字搦めにされているようで。
共鳴し合う心は一つに重なり合い、深い世界に堕ちていった。
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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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