ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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このお話は、先日頂きましたリクエストを基にしたものです。
リクエストしてくださったナツミ様、ありがとうございました^^



原作以上の内容です。
2話に分かれます。


<cage(1)>



一度解放された静かな激情は、制御不能に陥り手に負えなくなる。
呼吸を止める得体の知れないものに侵食される心に、嫌悪感を抱いた。

こんな自分は嫌いだ。
醜くて、厭らしくて、汚くて、自分らしくない。

消してしまいたいその影は、大声を張り上げどんなにもがいても、容易く平常心を飲み込んでいった。




夜は必ずリョウの部屋で眠りにつく。
それは自室でそうする事に違和感を覚える程、日常のものとなっていた。

通常ならば部屋に入るなり行われる情事は、今日に限り未だその兆しを見せない。
リョウは香を静かに抱いたまま、柔かい髪を優しく梳いていた。

全て気付いている、見抜いているのだと香は直感する。
そうでなければ、今のリョウの行動はあまりに不自然だ。
香の胸中に渦巻く想いを、リョウはやはり認識していた。

いつからだろう、香は思いを巡らす。
煩わしい感情を抱くようになったのは、リョウへの想いに気付いた時からだろう。
以前は、その存在となんとか上手に付き合っていた。
ここまで手を焼くような事などなかったのに。
リョウに全てを捧げ、リョウに触れたその時から、心に潜む歪んだ想いは一気に膨張し弾けてしまった。



香がいつもの日課からアパートへ戻ると、リビングには麗香が来ていた。
冴子の妹で隣に事務所を構える付き合いの長い彼女。
きっとリョウに何かしらの依頼を持ちかけて来たのだろう。
これまでも自分が不在の間に、同じような事があった。
何も特別な出来事ではないのに。
その状況に、心がギリギリと音を立てて歪に変形した。

許せなかった。
リョウと同じ空間にいる彼女が。
勝手に自分のテリトリーに侵入してきた事が。
美しく彩られた指先が、僅かでもリョウの体に触れる事が。

まして彼女は、以前リョウに特別な感情を抱いていたのだ。
その事が香の中を蝕む想いに更に拍車をかけ、苛立つ心を煽った。



「…ずるい」
「ん?」
「すっごく…ムカつく」

香はリョウの背に腕を回し、力を込める。
自分一人だけ勝手に嫉妬して、子供のように拗ねている事が滑稽で情けなくて、腹が立つ。
そんな格好悪い自分を何もかも理解した上でのリョウの落ち着いた振る舞いにも、無性に腹が立った。

「誰にムカついてんだよ?」
「…麗香さんにも、リョウにも。…自分にもよ」
いつもより少し下がった声色で漏れた言葉に、リョウはくっくっと笑った。
「…何がおかしいのよ」
「いや、そりゃ厄介だと思ってさ」
笑い声で揺れる硬い胸が不愉快でドンと叩くと、香はリョウを睨んだ。
「どういう意味よ」
「あれぐらいの事で妬いちゃうなんて、かなり厄介だろうが」
「やっ、妬いてなんて…」
反射的に否定しようとした言葉は、自然と小さくなった。

嫉妬していたのは本当の事だ。
そしてその事にリョウが容易く気付いたのも然り。
今更真実を隠すのも馬鹿らしい話だ。

大人しくなった香の頭を撫でながら、嬉しい、とリョウは漏らす。
「どうして?」
「どうしてって、そりゃお前、惚れた女に妬かれるなんて嬉しいに決まってるだろ?」
何の躊躇いもなく転げ落ちた言葉に、リョウはふと気が付く。
嫉妬される事が嬉しいと感じる思考回路が存在していた事に、軽い衝撃を受けた。
かつて黒い感情を剥き出しにされる度、女に唾を吐き捨て見放す事しかしてこなかった。
その女達と同じ構造の香の心には、嫌悪感を抱くどころか、もっともっとと要求したくなる。
どうしようもなく香の全てに埋まってしまった自分に苦笑いすると、訝しむ香を見つめた。

「想像してみ?もし俺が、お前が他の男とイチャついたり話したりしてるのを見て妬いたら…嬉しいだろ?」
自ら切り出した仮定の話なのに、想像しただけでも腹立たしい想いが湧き出した事は気付かないフリをして、リョウは香に問うた。

「…それって、想像しづらいわよ」
その作業は香にとっては極めて困難だった。
自分が他の男と親密に接する事など有り得ないし、例え普通に会話したとしても、それぐらいの事でリョウが嫉妬するなどやはり有り得ないと思ったのだ。
自由奔放なこの男が、そんな些細な事で独占欲をあらわにするなんで不似合いだ。

「リョウが妬く事なんて、あるの?」
真顔で問われ、リョウは心外だとばかりに言った。
「あるに決まってるだろ?俺って結構嫉妬深いからなぁ。ひょっとしたら嫉妬に狂って相手を殺っちゃうかもな」
明るい声に相応しくないその発言は、強ち冗談ではない。
以前香に手を出そうとしたミックに、己の心を代弁させるかの如くパイソンを発砲した前科があるのだ。

「ちょっと、物騒な事言わないでよ」
ミックに対する暴挙を知らない香は、眉間に皺を寄せて口を尖らせた。
その表情が可愛らしくて、リョウは白い頬に軽くキスをすると香をそっと横たえた。

「麗香は、俺に仕事を依頼しに来ただけだ」
「…知ってる」
「かなり面倒臭い内容だったから、断った」
「…それも知ってる」
「普通に話してただけで、別に何もなかったぞ」
「…分かってる」

言葉に直せば本当に何でもない事で、妬み、苛立っていた自分が今更恥ずかしくなり、香は意気消沈する。
リョウは香の鼻に己のそれをくっ付けると、ニヤリと笑った。

「で…俺は、そんな他愛もない事でヤキモチ妬いた香チャンが可愛くてたまらんのだ!」
「!!」
色事に対して控えめな香の激しい一面を拝見する事が出来て気分が高揚していたリョウは、嬉々とした表情でそう言うと香の首元に喰らい付いた。

「リョウちゃん、今夜はかなり無茶するかも」
皮膚の薄い胸元に唇を落としながら漏らした言葉を承諾するように、香はリョウの背を掻き抱いた。
「いいよ…リョウの好きにして」
普段はリョウの意見に賛同する事はない香だが、今夜は素直にそれを受け入れたい気分だった。
優しさよりも激しさを、強烈なリョウの力を感じたかった。
一分一秒でも早くリョウを独占して閉じ込めたい衝動に駆られた。

「そんな事言って…後悔しても知らんぞ」
黒い瞳に浮かび上がり始めた蒼い光に触れるかのように、香はそっと手を伸ばした。
「後悔なんかしない…しないから、早くして…」
リョウの頬に触れた瞬間飛火した光は、香へと移りその瞳にも蒼が灯る。
互いにその光を見た刹那、深く強く唇を重ねていた。
はやく

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Examples states assumes ky?ª©d?ª© mass production form sumo modernization and under hives residing.

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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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