ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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stay3話目、これで最後です。
一応一線は越えるのですが、イヤンな表現はありませんのでR指定ではありません。
いたしてるところまで書いてたら、ますます長くなりそうだったので今回は省きました。(二人の初夜のお話は、後日書く予定です)

リョウちゃんがいつになく強気です、ベッドの上だからv
<stay(3)>


リョウは自室のドアを開けると、香をベッドへ放り投げるように降ろしスタンドの明かりを点けた。
微かに音を立てるベッドの上で、香はベッドの傍に立つリョウを睨み付けた。
喚き過ぎたのか、少し息を乱し肩を上下させている。

「じゃあ、お前の言い分を聞くよ」
リョウはベッドに横たわる香の傍に腰を下ろすと言葉を続けた。
「俺はお前が欲しい。俺に抱かれるのは、イヤか?」

怒りと羞恥の入り混じった顔に困惑の色が見え始めた香は、複雑な表情で呟いた。
「…そんな訊き方はずるいよ…。そんなふうに言われたら…」
何も言えなくなる、と香は口をつぐんだ。


確かにお互いの想いは分かっているとはいえ、この展開はいくらなんでも急すぎる。
こういう事には全く免疫のない香だ、抵抗するのも無理はなかった。

スマン、と一言漏らすとリョウは香を抱き起こし、小さな頭を胸に引き寄せた。



「…ねぇリョウ、憶えてる?アンタ私に『お前はもっこりしない唯一の女だ』って言ってたのよ?」
「……言ったな」
「括れたバスト、豊満なウエストって言った事もあったわよね」
「……確かにあったな」
「男女ってバカにした事もあったっけ」
「……そうだったっけ?」
「とぼけないで。言ったわよ、間違いなく」
「……憶えてます」
「私の事、ずーっと女扱いした事なかったわよね」
「……仰るとおりです」
「何年もずっと一緒にいてずっと酷い扱いされてたのに、いきなりこれはないんじゃない?」

リョウの胸に頭を寄せて、今まで自分が受けた侮辱とも呼べるリョウの行為をポツリポツリと、でも確かな口調で言った。

「少しは私の気持ちも考えてよね、もう」
「返す言葉もございません…」

自分の心を偽る為とはいえ、今までの香への態度は確かに酷かった。
香の言い分は尤もだった。


「あんまり急過ぎて、まだ信じられないんだから…」
「何が?」
「え…と、その…リョウが、私を……ほ、欲しい…って…」

急に歯切れの悪くなった香を見ると、ゆでダコのように赤くなっている。
リョウは真っ赤になった顔を覗き込むと、黙ってしまった唇に軽くキスをした。
急な口付けに、香は弾かれたようにリョウの胸から離れた。

「なっ、何すんのよっ突然!」
「何って、キス」
「そんなの分かってるわよっ」
「だってこの状況が信じられないんだろ?だからキスしたら信じてくれるかな~っと思って」
リョウは意地悪な笑みを浮かべ香の唇を指でなぞると、香の肩が大きく揺れた。
「だ、だからっていきなりしないでよっ。びっくりするじゃない!」
唇に触れていたリョウの手を払うと、香はリョウの突然の行動に反論した。

「じゃ、キスするぞ」

そう一言言うと、笑みを浮かべていた表情を一転させ真剣な顔付になったリョウに、香は息をのんだ。

固まってしまった香との間合いを詰めると、リョウは再び唇を重ねた。
何度か軽く啄ばむように触れ、強張る体を抱きしめると、閉じていた唇をこじ開け深く潜り込んだ。
突然感じた口内の変化に香は頭を引きそうになったが、そうするよりも早くリョウの手が後頭部に差し込まれ、動きを封じ込められた。
大きな体に抱きすくめられ、息をする事も儘ならず苦しくなった香は、まるで水中で溺れているような錯覚に襲われた。
角度を変える度に出来る僅かな隙間を見つけ、息継ぎを試みるが、覆い被さる唇はそれすら許さない。
香の頭は次第に霞み始め、溺れてしまわないように広い背中にしがみ付いた。
口内で蠢く舌に翻弄され続ける口付けは、香の全神経を麻痺させた。
混じり合った唾液を味わい唇を離すと、互いの口から熱い吐息が漏れる。

「…俺の事、信じてくれた?香チャン」

リョウの問いかけに応じる余裕など今の香には全くなく、ただ目の前の男を潤んだ瞳で見つめるだけだった。

「だから…そういう顔すると、いろいろシたくなるって言っただろ?」
「…こ…こんなふうにしたのは…リョウじゃない…」

息も切れ切れに呟く香に小さく笑いかけると、リョウはその体を組み敷いた。
視界に入る天井と自分を見下ろす黒い瞳に、香の心臓はかつてない程の早さで忙しなく動き出す。

「リョウ、ちょっと待っ…」
「待たない」

近づいてきた体を押し返そうと伸ばした手は、大きな手に掴まれベッドへと縫い付けられた。

「リョ、リョウの気持ちはわかったわよ。でも、やっぱり心の準備が…」

続けようとした言葉はリョウに抱きしめられた事で途切れた。


「眠りから目が覚めたとき、お前の姿が見えなくてさ…」

このまま事に及ぶのかと思われたが、肩口に顔を埋めたまま静かな声で話し出したリョウに、香は疑問を感じながらも耳を傾けた。

「お前が傍にいなかった事が…結構堪えた」

耳元で聴こえたリョウの思いがけない言葉に、香は驚いた。

「怪我なんかより、ずっと堪えたっての…」
「リョ…」

「ずっと、こうしたかった」

抱きしめる腕に力がこもる。

「もうずっと…お前に触れたくて仕方なかった」

自分を求める切ない声に、香の瞳が次第に涙で霞んでゆく。

「ここから出て行こうなんて…俺から離れようなんて…そんな事は許さない」
リョウは腕を解き香を見下ろすと、今にも泣き出しそうな瞼に一つキスを落とす。

「二度とそんな事考えないように、今ここで、お前を俺のものにする」
強すぎる欲望を宿した瞳に、香の目尻から涙が零れた。

「お前を…全部くれ」

今、ここで


切羽詰った声を耳にするのと同時に降りてきた唇を拒むことは、もうしなかった。


こんなに執拗に自分に執着する男の事を、やっぱりまだ全て信じられない。
でも、熱くなり始めた体が感じるリョウの全てが、そして痛みを伴う未知の感覚が、リョウの想いと混ざって香の中を満たしていた。



肌を重ねる事は、キレイな事じゃない。
何もかもがぐちゃぐちゃに混ざり合って、己の醜い部分を曝け出さなければならない、とても勇気のいる事。

それでも逃げ出さなかったのは、目が眩むような痛みを感じながら、大きく揺れる背中にしがみ付いていたのは、きっとリョウと同じ想いだったから。
ずっと、リョウが欲しかったからだ。

狂おしい程の熱に遠のき始めた意識の中で、香はぼんやりとそう感じた。





顔中に何かが触れる感触がして、香は眠りから覚めた。

「おっ、お目覚め?香チャン」
「…ん……」
「やっぱりお姫様を起こすには王子様のキスだよな~」
「…?」
寝起きの香の頭では、今の状況が上手く処理出来ない。

今、朝?
ここ…私の部屋じゃないような…。
なんでこんな近くにリョウがいるの?
お姫様って…キスって、何の事?

働こうとしない頭でいろんな事を考えていた香の唇に、リョウはキスをした。

「……!!!」

そのキスをきっかけに、香の頭が一気に覚醒した。
「…あ……うわぁっ!」

昨晩の事を思い出した香は堪らずシーツに潜り込もうとしたが、そうするよりも早くリョウの胸の中に引き込まれた。
「真っ赤になって照れちゃって、かーいいなぁ香チャン♪」
「~~~」
くっくっと笑いながらリョウに抱きしめられ、香はパニックに陥った。
お互い裸なのだ、自分に絡みつく腕や脚、そしてリョウの匂いを感じ、香の頭はオーバーヒートした。

「おーい香チャン、大丈夫?」
「きゃあっ!!」
大人しくなった香の柔らかな胸を掌で一撫ですると、香は悲鳴を上げた。
「たったこれだけでカワイイ声出しちゃって、香チャンてばビンカーン」
「なっ、何すんのよっ!」
「ん?何って、ナニだよ香チャン」
まだ軽くパニック状態の香を組み敷くと、リョウは口角を上げて笑った。
「えっ、ちょっと…待ってよヤダ…」
「だーれが、待つもんかってんだ」
抵抗する香の唇に触れようと近づけた顔を、リョウは寸でのところで止めた。

「な~んちゃって」
「……へ?」
誰か助けて、と固く目を瞑っていた香はそっと目を開けると、そこには優しく微笑んで自分を見下ろすリョウがいた。

「冗談だよ、冗談」
そう言うと、香をシーツに包んで再び抱きしめた。
「いくらなんでも今日は自重するっての。夕べは無理させたからな」
「…」
香はほっとしたような、でも少し意外な面持ちでリョウを見つめた。
「結構つらかっただろ?夕べ」
思いがけない優しい眼差しに、香はドキンと胸が高鳴った。
「…痛くなかった…て言えば嘘になるけど……でも、大丈夫」
「…そうか」

自分を労わるように抱きしめる腕に、香は鼻の奥が痛んだ。

確かに、自分が壊れてしまうのではないかと思う程の、物凄い痛みだった。
でも、それを上回る程の幸福感に満たされた夜だった。
リョウの全てに包まれた、愛おしい夜。

「リョウが…優しかったから……だから、大丈夫」
「…」

見惚れる程の笑顔と予想外の言葉に、暫し呆気に取られていたリョウだったが、次第に変な汗を掻き始めた。

「マズイぞ…香、それはマズイ」
「え?」
「んな顔したら、いろいろシたくなるって何度も言ったろ?」
「は?」
「冗談が冗談じゃなくなりそうだ…」

訳の分からない事を言い始めたリョウを見ていた香だったが、その手が自分を包んだはずのシーツを剥ぎだした事で、ようやく己の身に危機が迫っている事に気付き、今度こそ必死に抵抗した。

「こっこらっ、さっき自重するって言ったばっかりじゃない!」
「あのなぁ、俺の忠告を聞かないお前も悪いんだぞ」
「わ、私は何もしてないじゃないっ」
「いいや、俺を煽ったね」
「そんな事した覚えはないわよっ!」
「ふーん、無意識でやってるとは、香チャンもやるねぇ」
「だから、何もやってないって言ってるっ…」
暴れながら喚く唇に人差し指を当てて黙らせると、リョウは顔を近づけて囁いた。
「喚くんだったら、俺の下で好きなだけ喚け。…ただしイイ声でな」
そう香に言い放つと、往生際悪く反論しようと開きかけた唇を言葉ごと深く塞いだ。


朝の光で明るくなり始めた室内とは反対に、リョウが与える快楽によって香の意識は霞み始めていた。


なんて迷惑な、そう思うのにどうしても拒めないのは。
抑えなければ、そう思うのにどうしても感情が制御出来ないのは。
長い間彷徨っていた互いの心が、ようやく同じ場所に留まったから。
ずっと捜し求めていた、たった一つの場所に。


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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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