ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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原作以上のお話です。
タイトルどおり甘~いです、ベトンベトンに甘いです(笑)。


拍手してくださった方々、どうもありがとうございましたー!!
本当にいつも励みになってます!

<more sweet>


明るくなり始めた部屋の中、私はゆっくり体を起こし息を潜めた。
横にいる男を起こしてしまわぬように。
規則正しい寝息が、眠りの深さを教えてくれる。

リョウと一緒に朝を迎えるようになってから、私はリョウの寝顔を見るのが密かな楽しみになっている。
仕事の時の険しい顔でも、ナンパしている時のだらしない顔でもない、無防備な顔。
私しか知らない顔だ。
男のわりにキレイな肌、程よく高い鼻、長く密度の濃い睫、少し薄い唇。
こうやって見ると、本当に整った顔立ちをしていると改めて思う。
でも寝ている時は普段の男臭さが消えて、少し幼くて可愛く見える。
安心しきって眠る子供みたいだ。
まあ、実際手のかかる子供みたいなものだけど。

そっと手を伸ばし、額にかかる前髪に指を絡ませゆっくり梳いていく。
柔らかい髪が指を通り抜ける感触が、たまらなく好き。
こういう体勢じゃないと、こんな大男の髪なんてなかなか触る事はできないから。

やっぱり好きだなぁ、この時間…。

しかし、幸せな一時もやがて終わりを迎える。
閉じられた瞼がピクリと動き、リョウが香の方へ寝返りをうった。
「…朝っぱらから、人の髪で遊ぶなよ」
ゆっくり瞼が開き、黒い瞳が少しずつ表れた。
「…やっぱり起きちゃった?」
「当たり前だろが」
寝起きのリョウは不機嫌だ。それに声も少し掠れてる。
「てか、少し前から起きてたぞ、俺」
「え、うそ?そうなの?」
「お前の視線に気が付いて、目が覚めた」
「…狸寝入りしてたのね、嫌なヤツ」
「人の寝顔ジロジロ見るほうが嫌なヤツだろうが」
「う…」
口の端を上げて笑うリョウに言葉が詰まる。
「で、どうだった?俺の寝顔。やっぱり寝ててもカッコいいだろ?」
香は困った。さすがに本当の事は素直に言えない。
「そ、そんなわけないじゃん。大口開けて間抜けな顔してたわよ!」
「ふ~ん、そのわりには随分長い時間見てたよなぁ、香チャン?」
「くっ…」
この男は本当に意地悪だ。
香を困らせ最後には本心を白状すように仕向けるのだから。

「…可愛かった…」
香はボソッと呟いた。
「ん~、聞こえないなぁ」
「可愛かったって言ってんのよ、バカ!」
予想外の言葉とその声の大きさに、リョウは目を丸くした。
丸くなった目が次第に細くなり、リョウは微笑む。
「お前、よりによって可愛かったはないだろ?」
優しい笑みを浮かべたまま、香の頬に手を添える。
「可愛いのは、お前だ」
「な!」
リョウの言葉に香はうろたえた。
こんな事をサラッと言う男ではないし、香だってこういう類の言葉は言われ慣れていない。

リョウは頬に添えた手を項へ滑らせ引き寄せると、軽いキスをして、赤くなったままの香を胸元へと抱いた。
「お前の寝顔、可愛いよな」
『可愛い』を連発されて、香は更に赤くなる。
「…アンタも私の寝顔見てたんだ。ホント、嫌なヤツ」
「それはお互い様」
今度はリョウがその細い癖毛を優しく撫ぜた。
「なんかさ、落ち着くんだよな…。だから時々お前の寝顔を見に行ってたんだ、実は」
「?」
「お前とこうなる前の話」
「え、アンタそんな事してたの?」
胸に埋めていた顔を上げ見たリョウは、まるで悪戯が見つかってしまった子供のように、バツの悪そうな顔をしていた。
「たま~にな。夜部屋にいると無性にお前の顔が見たくなってさ、んでこそ~っと…ね」
「…全然知らなかった」
「そりゃそうだ。全力で気配消してたし。そのうち見てるだけじゃ我慢できなくなってきたから、止めたけどな」
リョウは再び香を胸に引き寄せた。
「…でも今は、こうやって抱けるんだよなぁ」

あの頃、暗い闇に引き込まれそうになる度、心が暴れていた。
その心を落ち着かせようと、救いを求めるようにあの穏やかな顔を見ていたことを、リョウは思い出していた。

「でもやっぱり、俺の一番好きな顔はアノ時の顔だな」
「アノ時って…どの時よ」
香は嫌な汗をかきながら、その答が分かっていながらも訊いた。
「くくっ…分かってるくせに。アノ時はアノ時だよ♪」
そう言うと、素早く香を組み敷いた。
やろうよ~

「やっ、やだ!朝っぱらから!絶対やだっ!!」
「だってさあ、裸で抱き合ってたらしたくなったんだも~ん」
「だも~ん、じゃない!!夜まで待ってよ、このモッコリ大魔神!!」
「夜は夜でちゃんとするから、今からやろうよ~」
「はっ話が全く噛み合ってないぞ!とにかくやだっ!」
「でも俺もう戦闘態勢なんだけど」
「げ!!」

「…お前が欲しいんだよ」

耳元で甘く囁かれ、香は不覚にも陥落した。
やがて体を包む穏やかな波を感じながら、明日は寝顔見れないな…と覚悟を決めた香だった。
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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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