ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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over2話目です。
全体的に二人のやりとりが中心。
なんかシリアスなんだか、甘いんだかよくわからない内容です…。
しかも初チューと同じような展開…(発想貧困だ)
後半少し大人な表現(R15ぐらい…かな)がありますので、苦手な方はご注意ください。
でもまだいたしてませんよ(笑)。

over(2)



リビングのドアが開く音に、俺はその方向へ目を向けた。
ドアに佇む香の顔は、廊下から漏れる明りのせいで逆光になりよく見えない。
俺の姿を捉えた香は小走りに近づく。
「まだ起きてたの?寝てなきゃダメじゃない!」
その口ぶりは、まるで子供を叱る母親のようで俺は妙にくすぐったい気持ちになった。
「かわいいパートナーの手当てのお陰で、もう大丈夫だよ」
俺の言葉に照れたのか、香の頬が赤くなる。
「ほ、本当に大丈夫?だってさっき相当辛そうだったし…」
「ホントだって、もう平気だ」
「そう…よかった」
ほっと胸をなでおろした香が微かに微笑む。

「心配かけて、すまなかった」
俺の声に顔を上げた香の目は少し潤んでいて、俺はチクリと胸が痛んだ。
「…まったくもう!本当にびっくりしたんだから!あんな血だらけで帰ってくるんだもん。天下のシティーハンターなんだから、もうちょっとしっかりしてよね!」
香はその涙を振り切るように無理に明るく振舞った。

平然を装ってはいるが、本当は動揺し泣き出しそうな程怖かったはずだ。
でもそうしなかったのは、香の強さ。
俺を心から信頼している事の証明。
そんなひたむきな想いに、嘘はつけない。
そして、俺自身の想いにも。


「なぁ、香」
そのいつもより低い声に、香は表情を曇らせる。
「何?やっぱりまだ痛むの?」
「いや…そうじゃなくてさ」
淡い月の光に照らされて、不安げな瞳が揺れる。

「…抱かせてくれ」

突然の言葉に、香の肩がピクリと動く。

「お前を抱きたい」

香の手を握り締めると、小さなその手は少し冷たく震えていた。
香の目に戸惑いの影が見える。

「俺が言った言葉の意味…わかるか?」

香は微かにうなずくが、やはり戸惑いを隠しきれずにいた。
「突然どうして…って顔だな」
香がもう一度うなずく。

「突然ってわけでもないさ…」
俺は空を見上げ、己の想いを吐露した。

「もうずっと前から、そう思ってた。でもいつまでも心の中で迷いが消えなかった…。本当にお前に触れていいのか…ってさ」

俺の言葉に、香は静かに耳を傾けている。

「でも、自分の心にもう嘘はつけない。このままじゃ一歩も前に進めないよな、俺も。お前も」
「…」
「まぁ、簡単に言うとだな…もう限界なんだよ、俺が」
「…リョウ」
「抱かせてくれ」
香に視線を戻すと、戸惑いの中に僅かに喜びの色が滲んでいた。
「…で、香チャンの返事は?」
「…え?」
しばらくして、俺の言葉を理解した香は俯いて頬を染めると、俺の胸に頭を預けた。
「…そんな事訊くな、バカ…」
香は俺の背中に腕を回し、きつく体を寄せた。
俺もその柔らかな体を抱きしめる。

「…ずっと」
腕の中で、くぐもった香の声。
「ずっと、リョウに抱きしめてもらいたかった…」
「ああ…俺もだ」
俺は、少し冷えた細い体を温めるように、きつく抱きしめた。



「じゃあ、俺の部屋に行こっか!」
「!」
先程までのいいムードを壊すかの様な俺の口調に驚く香。
その眉間には、深いシワが出来ている。
「あ、あんたねぇ、もう少しまともな言い方できないの?」
「まともな言い方って、じゃあ何て言えばいいんだよ?」
「そっそんなの、私に訊かないでよ!なんかあるんじゃないの?こういう時の気の利いたセリフってのが!ストレート過ぎるのよ、あんたは!」
「あ、あのなぁ、そんなまどろっこしい事やってられるか!お前相手に気の利いたセリフなんて、考える余裕なんてねぇんだよ!!」
一気に捲くし立てた俺に、香はさっきまでの怒りの表情を消し、悪戯な笑みを浮かべている。
「なっなんだよ…」
「それってさぁ…そんな事考えてる余裕がないくらい、私に夢中って事?」
「!!」
「何も考えられなくなるぐらい、私に…」
香はにじり寄って、更に続ける。
俺は、余裕綽綽の香に半分ヤケになって叫んでいた。
「ああそうだよ!どうしようもなく惚れてるよ!!」
「!!」
俺の正しくストレートな告白に、今度は香がうろたえている。
「…あーもう、すげーかっこ悪ぃな、俺…」
さっきの余裕は消え失せ、俺と同じく照れまくっている香をチラリと見る。
「もういっぱいいっぱいなんだよ、クソ…。よくも俺をあおりやがったな…覚悟しろよ」
俺は真っ赤な顔で立ったままの香の傍まで行くと、そのおしゃべりな唇を塞いだ。
一度ついばむように触れ合い、そして深く重ねた。
deep kiss
貪るような急性なキスは、余裕の欠片もない。
まさに箍が外れたようだった。

「っは……ん」
角度を変え深みを増すその行為に、香の苦しげな息が漏れる。
口で深く繋がったまま、体中をまさぐる。
全てを暴かれるような切羽詰った口づけに、香はいよいよ苦しくなり、俺の胸をドンと叩いた。
俺は本能に逆らうように、やっとの思いで唇を離した。
香は、首までも紅潮し、短い吐息が漏れる唇は濡れ、限界まで俺を煽る。
俺はそのまま押し倒したい衝動を、なけなしの理性で抑えた。

「…俺の部屋に行くぞ」
香がゆっくりうなずく。
俺は少し体を屈めると、香の背中と膝の裏に手を差し込みその細身を抱えた。
突然視界がグルンと回り、香は小さな悲鳴を上げる。
「リョウ、う、腕の怪我は!?」
「あぁ?こんなの怪我のうちに入らん!それより…ムードが大切なんだろ?」
口の端を上げ、ニヤリと笑う。
「…そうよ」
そう呟いた香は、俺の首に腕を回し優しいキスをした。

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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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