ordinary life

シティーハンター二次創作と萌え語り

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こんばんは、MAYです。
今日はtrue heart後編です。
前回ちょこっと書きましたが、後半は相当甘いです。(てか、こんなのCHじゃねえ…)
ちなみに文、イラスト共に原作以上です。
そういったものが苦手な方は閲覧をお控えください。




<true heart(2)>


「やっぱりここだったんだ。おはよう、リョウ。」
少し緊張している香の声は、小さく硬い。
「…おはようさん」
香の緊張が伝染したのか、リョウの声も少し掠れている。
「随分早起きね。何してたの?」
「ん~、なんとなく朝の空気を吸いたくなってな…」
「ふーん、そっか…」
ぎこちない足取りでリョウの横に立った香は、手すりに肘をかけて空を見つめている。
「いい天気になりそうね」
「そうだな…」

リョウは澄んだ風を受けながら目を閉じている香の横顔を見つめた。
朝日が当たるその肌は、あまりに白く、美しくて…。
リョウは知らず見蕩れていた事に照れくさくなったのか、視線を下に逸らし話しかけた。
「お前こそ、今日ぐらいはゆっくり休めよ。疲れてるだろ?」
「え?うん、まあちょっとはね…。でもこんないい天気の日にじっとしてるなんて、もったいないじゃない」
「…そりゃそうだな」
香らしい答えに、いつもらしさが戻ってきたことが伺える。
「まあでも、ほどほどにな。伝言板も今日は見に行かなくていいから。今日は冴羽商事は休業日だ!」
リョウは香の頭にポンと手を乗せそう言うと、その細いくせ毛を撫ぜた。
「うん、ありがとリョウ。…でもさぁ、うちって年中休業日みたいなものじゃない…?」
リョウの手を乗せたまま、上目使いで見上げてそう言った香と目が合うと、二人同時に笑い出していた。


「香」

ひとしきり笑った後、「おなかが空いたから朝食を食べよう」と屋上のドアに向かっていた香を呼び止めた。
「ん、なに?」
香は体を前に向けたまま、顔だけリョウに振り向く形で立ち止まる。

リョウは密かに思っていた。もう一度伝えようと。

こんな事を口にするのは柄じゃないし、なにより照れくさい。
しかし、ちゃんとけじめを付けたかった。これからの二人の為に。

立ち止まったままの香のそばへ行くと、不思議そうにリョウを見る香の瞳を見つめた。
「リョウ、どうかしたの?」
香は何も言わず黙ったままのリョウの目の前で手を振ってみせる。
その手をおもむろに掴むと、リョウはその手を自分の方へ引き寄せ香を抱きしめた。
突然の事に香は慌てた。
「ちょ、ちょっと、どうしたのよ?!」
リョウの腕の中でもがく香は恥ずかしそうに言った。
「いいから、しばらくこのままでいろ…」
そう耳元で囁かれた香は、そのあまりに優しい声に体中が痺れたかのように動けなくなっていた。

思えば初めて出会ったときから惹かれていたのかもしれない。強い光を宿したその瞳に。
俺のせいで、その瞳を悲しみや絶望の色に染めてしまった事もあった。
だが、何があっても、どんな時も、そばにいてくれた。
その真っ直ぐな光で、闇の底に沈んでいた俺を導いてくれた。
これから先何が起こるかなんて、誰にもわからない。
だが俺は、お前と共に生き続ける。これからも、ずっと。

無言で香を抱きしめたままのリョウは、更に強く抱きしめるとそっと囁いた。
「これからも俺はずっとお前のそばにいる。何があっても」
「…リョウ」
静かなリョウのその言葉に応えるように、香もリョウに回した腕に力を込めた。
その少し控えめな反応に、香らしいなと知らずリョウは微笑むと、小さく深呼吸してその言葉を口にした。
永遠に変わることのない、その想いを。

「愛してる」

香の肩が震えている。

リョウは、香に回した腕を解き、もう一度見つめた。
その瞳は潤んで、頬には涙が流れていた。

「泣かせるつもりはなかったんだけどなぁ…」
リョウはその涙を指で拭う。
「…だって、泣かせるようなこと言うから…。でも、ありがとう…リョウ。すごく嬉しい…」
そう言って笑った香は凄く綺麗だった。

「私も…愛してる、リョウ」
「!!」
香の笑顔に見蕩れていたリョウは、香の不意打ちとも言える告白に不覚にも頬を赤らめた。
「ふふっ、リョウ顔真っ赤だよ」
「うっ、うるせえっ!お前だって同じだろうが!」
そう言うと、これ以上間抜けな顔を見られまいと、もう一度香を抱きしめた。
今度は香も素直に抱き返す。

二人の周りには、心地よい風が優しく流れていた。


「…これは、あともうちょっと後でもいっかなぁ、と思ってたんだが…」
「?なに? 何のこと?」
リョウの声に、腕の中の香が見上げた瞬間リョウはちゅっと触れるだけの軽いキスをした。
今何をされたのか分からなかった香も、キスされたのだと気付くと、頭から湯気が出そうなほど顔を赤くした。
「ははっ、香、顔が真っ赤だぞ」
先程香から言われたセリフをそのまま言ってやる。
「う、うるさいわね、もうっ」
リョウの腕の中から抜け出した香は、フイっと顔を背けた。
「まったく、初めてのキスくらいちゃんとしてよ……あっ」
言うつもりのなかった本音が思わず漏れてしまって、香は慌てて口を押さえる。
その仕草がなんとも可愛らしい。
「ふーん、そっかぁ。じゃあ、ちゃんとしたキス…するか?」
何と答えていいか分からないリョウの問いに、香は黙って俯いたままだ。
「…スマン、こういうのはちょっと卑怯だよな。…正直言うと俺も香と一緒だ。もう一度ちゃんとさせてくれ…」
リョウは、桜色に染まる香の頬に手を添えると、もう一度キスをした。
それは強く、深いキスだった。
まるで今までのもどかしい二人の距離を打ち消すような…。
kiss.jpg
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コメント

こんばんわ

またまた来ました~♪
中学の時にシティーハンターハマったんですが、あの頃と比べて今は大人になって、リョウと香の関係を考えるようになりました~
なので、この奥多摩後の物語が凄い私の胸を打ちましたw
MAYさんの作品を読んでると妄想が膨らんで、創作意欲が沸くのでワンシーンイラストを描くかもです(*ノωノ)
Pixivやってるので、そこに飾るかもですがいいですかね?

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MAY

Author:MAY
CH(リョウ×香)のイラストと二次小説を好き勝手に書き散らしております。
たまに他のジャンルの萌えを語る事も。
最近嵐さん(特にリーダー)にはまってます…。

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